龍潭寺に行ってきました ~1~

ゆず(こたりん)

2014年06月07日 22:59

土曜日の朝。
天気予報に反して雨が降っていました。
昨夜はまとまった雨だった様子。

で、家人の予定がキャンセルになったので、急遽時間が空き出かけることにしました。

目的地はいつもの渋川。
今年はつつじ祭りの時期に間に合わず、先週までで終わってしまっていました。

それで途中にある龍潭寺に寄ることにしました。


こちらは、浜松市北区引佐町井伊谷(いいのや)にあります。




井伊谷の地名にもあるとおり、ここはあの井伊家――徳川四天王の筆頭、井伊直政の出身地であり、龍潭寺は井伊家の菩提寺です。
(桜田門外の変の井伊直弼は井伊直政の子孫にあたります)
少し前にNHKの歴史秘話ヒストリアという番組で、井伊直政の養母、井伊直虎が取り上げられていたのです。
この方、直虎という名前なのですが、女性だったのだとか!
地元の方だというのに知りませんでした……。
そして、その直虎さんが出家された時にいらしたのがこちらの龍潭寺なのです。

なんて知った様なことを書いていますが、それを整理して理解したのはつい最近σ(^◇^;)

もともと、龍潭寺は、お庭が有名、位しか知りませんでしたし、行った事もありませんでした。

で、せっかくそちら方面に行くのだったら、足を伸ばしてみました。


着いたのはちょうどお昼過ぎ。
雨も上がり、日が差してきました。


立派な佇まいが、
雨上がりのしっとりとした風情とあいまって、なんともいえません。
脇のアジサイもちょうど花の頃です。





緑陰の濃い中、案内板の表示に沿って本堂の方向へ。

こちらは本堂の南側に面したお庭。
補陀落(ふだらく)の庭――白砂が五本の指のように見えることから浜名湖の庭とも言われるのだそうです。
正面に門が見えますが、そちらからお庭に入ることはできません。
白砂が参道に見立てられているのでしょう。




こちらもとても立派なお庭なのですが、有名なのはこちらではありません。

本堂前を抜けて、通路をぐるっとまわって本堂の北側です。


こちらが有名な、国指定文化財の龍潭寺庭園です。


小堀遠州の作庭だそうです。
本当は、手前が遠景で奥が近景なので、上の写真は逆なのですが………(汗)

一番華やかなのはサツキの時期、丸くかりこまれているサツキが鮮やかに色づくようです。





ちょうどその時期が終わった直後だったせいか、時間が良かったせいか、静かにしばしお庭を楽しむことができました。
石の配置も池の形も、いろいろな意味がこめられているようです。
そんな由来を説明するナレーションがスピーカーから流れていました。

他にも、龍潭寺所蔵の宝物――朱印状といった書状や、井伊直弼筆の掛け軸、など、時代を感じさせるものが展示されていました。

実際に、この場所で、何百年前ぃや千年以上前から、続いている営み、
その空気感が、リアルに感じられます。
関係ない場所、事柄ではなくて、あぁ実際につながっているんだなぁ、と。

人も多すぎず、お手入れも行き届いていて、ゆっくりとした時間を楽しむことができました。

お薦めです。


続く
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